「歳月と共に価値を高めるビクトリアンスタイルの家」

 ビクトリアン調の家具や調度品、照明器具でデザインしたリビングルーム。家具は全てイギリスに発注して製作したものです。

ダイニングルームも優雅に演出しました。

吹き抜けにして天井を高く確保した書斎。連続する縦長の窓が空間の高さを強調します。ゴールドとブルーが内装のテーマです。

階段ホールもゆったりと確保しました。装飾の美しいアイアンの手すりが空間を彩ります。

地階の音楽室前のホール。赤い扉が音楽室への入り口です。アールの壁、床のモザイクタイルなどコンサートホールのロビーのような優雅な雰囲気を漂わせています。

音響に配慮した地下の音楽室。ミニコンサートを楽しむことができます。

中庭には地下に下りる階段がありその上にキャノピー(天蓋)を設けました。床はタイルで華やかに演出。外壁にはビクトリアンスタイルで多用されるレンガをフランスから取り寄せました。

ご夫妻が目指したのは、歳月を経て熟成していくような住まいです。イギリスで間近に接した美術館や博物館などのビクトリアンスタイルの建物に威厳と気品を感じたというお二人は「本物の美しさを備えた住まい」を熱望。ホームページで見た住宅実例が気に入って、山川設計に依頼しました。山川設計が提案したのは、プライバシーを守りながら暮らしを楽しむコートハウス。地下に広々とした音楽室を設け、ビクトリアンスタイルの家具や調度品で統一したリビングルームや吹き抜けの高い天井からやわらかな光が降り注ぐ書斎などをゆったりと配置しました。圧巻は、地下に下りる階段に大きなキャノピーが設けられた中庭。個性的で美しく、時と共に価値を増していく、というこの住まいを象徴する空間に仕上がりました。

DATA- データ -

構造
RC造
アイアン
VINO
敷地面積
231.42m2
キッチン・洗面台
ブラスデザイン
延床面積
314.31m2
造作家具
ブラスデザイン
施工会社
齋藤工務店
地域
世田谷区
               

メディア掲載

雑誌「モダンリビング235号掲載」