古材はアメリカ直輸入「妥協なきインダストリアルスタイルの住まい」

外観は石を積み上げた古城のような堅牢なデザインです。

リビングの外には室内の床とフラットにつながる半円形のテラスを設けましたた。テラスを縁取るアーチは土を入れて緑化しています。

子どもたちが走り回って遊べる芝生の庭も用意しています。

道路側は閉じてプライバシーを確保しながら、庭に対して開放的な建物にしました。

屋上に露天風呂を設けました。手前の一角がお湯のゾーンでその他はプール。屋上全体を半透明のフェンスで囲って視線を遮っています。

リビングは吹き抜けの大空間。コンクリートの梁や柱の存在を隠し鉄骨造のように見せています。

リビングの天井高は5mを超えます。キッチンやパントリーを含めるとLDKは約70畳の広さがあります。

キッチンも20世紀初めの雰囲気でまとめました。

革の椅子に迎えられるエントランスホール。妖しく魅力的な世界が始まります。

地下のシアタールーム。天井はフィルムリールがデザインモチーフになっています。

主寝室の天井の一部をガラスにしてプールの水が見える仕掛けをつくりました。

タイルで仕上げたインドアの浴室。ゆったりとした広さを確保しました。

子どもの成長に合わせ、庭のある一戸建ての家に住み替えることにしたSさんご夫妻。新たな敷地に求めたのは、子どもたちが思う存分走り回れる広さと、視線が空へと抜ける開放感です。そして、ご主人にはもうひとつ希望がありました。それはお好きなインダストリアルスタイルを徹底した住まいに仕上げること。山川設計は建物外観を石を積み上げた重厚な「古城」のイメージでつくりあげました。リビングに足を踏み入れると、庭と一体となった吹き抜けの大空間が広がります。インテリアはアイアンと古材の木やタイルで仕上げたシャビーシックな雰囲気。国内外から集めた本物の材料だけを使い、照明器具や建具、家具、さらに取っ手の一つひとつに至るまで厳選しました。竣工間もない住まいでありながら、まるで近代工業黎明期の邸宅のような雰囲気を漂わせるファンタジックな世界が完成しました。

DATA- データ -

構造
RC
アイアン
VINO
敷地面積
1,035㎡
延床面積
597.02㎡
施工会社
齋藤工務店
その他
内装:vboナカシマ
地域
TOKYO
               

メディア掲載

モダンリビング243号