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都会の喧騒から少し距離を置き、自然の中で心身をリフレッシュする場所として。
趣味を思い切り楽しむ拠点として。
家族や友人と特別な時間を過ごす“もう一つのわが家”として。
こんなセカンドハウスに、一度は憧れたことがある方は多いのではないでしょうか。
セカンドハウスの魅力は、リフレッシュや趣味、家族との時間に活用できるだけに留まりません。リタイア後の移住先にできる、子どもへの相続財産を増やせるなど長期的なメリットも兼ね備えており、注目を集めています。一つの住居に留まらない暮らしは富裕層の間でも注目されており、世帯年収2,000万円以上あるいは資産1億円以上の世帯にて、約3割が生活用のセカンドハウスを保有しているというデータもあります(※)。
本記事では、セカンドハウスを所有することで得られるメリットや、失敗しないためのポイントなどを詳しく解説します。ぜひ最後までお読みいただき、理想のセカンドハウスを実現するための参考にしてください。
※参考:株式会社ハースト婦人画報社「News Release」
セカンドハウスが注目される背景

近年セカンドハウスが注目されている背景には、多様化する働き方とライフスタイルの変化が影響しています。
セカンドハウスとは、普段生活する住居とは別に所有するもう一つの住居のことです。リモートワークの普及によりオフィス通勤の制約が少なくなったため、都市部以外の場所に拠点をもち、自然との触れ合いを求める人が増えています。
セカンドハウスは、単なる住居以上の価値を提供します。心身のリフレッシュや、都会の喧騒から離れて静かに過ごしたいというニーズに応え、非日常体験を味わう場となるのです。趣味に没頭したり、家族や友人との特別な時間を過ごしたりする拠点としても活用され、生活の質を高める選択肢として関心が高まっています。
さらに、資産形成の一環としても魅力的です。不動産投資やリタイア後の移住先、子どもへの相続など長期的な視点での活用も可能であり、ライフプランを豊かにする選択肢としても関心を集めています。
セカンドハウスの用途

セカンドハウスは、ライフスタイルに合わせて使い分けられるさまざまな可能性を秘めています。セカンドハウスの用途として考えられる具体例は、以下のとおりです。
- 週末だけ過ごす休息空間
- 趣味を極めるプライベート基地
- 多拠点生活のワークスペース
- 家族や友人と絆を深める交流の場
- 将来を見越した移住先
たとえば、都会の喧騒を離れて自然の中で心身をリフレッシュさせる週末専用の住まいにしたり、ゴルフや釣りなど自宅では難しい趣味に没頭できる自分だけの拠点にしたりもできます。
リモートワークと組み合わせて、気分転換しながら集中して仕事をする場所としても活用可能です。また、親しい人々を招いて非日常の空間で特別な思い出を作る場所や、リタイア後の移住先としての用途も担う、多様な拠点となるでしょう。
セカンドハウスで得られるメリット

セカンドハウスで得られるメリットは、主に以下の3つです。
- 心身のリフレッシュにつながる
- 家族や友人との絆を深める場所になる
- 不動産資産になる
3つのメリットについて、それぞれ解説します。
心身のリフレッシュにつながる
セカンドハウスは日々の喧騒から離れ、心身を癒すための最適な場所となります。
たとえば都市部に本拠地を置きつつ、週末だけ自然豊かな海辺のセカンドハウスで過ごすことで、オンオフをスムーズに切り替えられます。自宅とは異なる環境に身を置き、日常では味わえない静けさの中でリラックスすれば、日頃のストレスから解放されるでしょう。
このように、セカンドハウスは新鮮な刺激と気分転換の機会を与え、精神的な安定や新たな活力をもたらしてくれます。季節や目的に応じて拠点を変えることで、より自由で豊かな暮らしが実現できるでしょう。
家族や友人との絆を深める場所になる
セカンドハウスは、家族や友人と絆を深めるための特別な空間にもなります。
普段は忙しくてなかなかゆっくり話せない家族との団らんや、友人とのホームパーティーの場として活用すれば、自宅とは異なる非日常的な空間でより思い出深い時間を過ごせます。また、遠方に住む親族が集まる場所としてもぴったりです。
セカンドハウスでの特別な体験を共有することで、大切な人々との関係をより豊かなものにできるでしょう。
不動産資産になる
セカンドハウスを所有すると、不動産という形で資産を保有できるのもメリットです。地価上昇が見込める地域であれば、将来的に売却益を得られる可能性もあるでしょう。
賃貸住宅として貸し出し、家賃収入を得る選択肢もあります。あらかじめ「賃貸住戸」と「居住部分」を分けて賃貸併用住宅として建てておけば、家賃収入を得ながらセカンドハウスとしても活用可能です。
また、将来的な資産形成やライフプランニングにも組み込めます。リタイア後の移住先として検討したり、子どもへの相続財産として活用したりと、長期的な視点でも大きな魅力となります。
セカンドハウスで失敗しないためのポイント
セカンドハウスで失敗しないために、以下のポイントに留意しましょう。
- 住宅ローン利用の条件を確認する
- 資金計画を綿密に立てる
2つのポイントについて、それぞれ解説します。
住宅ローン利用の条件を確認する
セカンドハウスの購入に際しては、通常の居住用住宅ローンとは条件が異なる点があるため注意が必要です。
セカンドハウスの場合、金融機関によっては審査が厳しくなったり金利が高めに設定されたりすることがあります。
複数の金融機関に相談し、ご自身の状況に合わせて適した資金計画を立てましょう。
資金計画を綿密に立てる
セカンドハウスを所有するには物件の購入費用だけでなく、購入後にかかる維持費用も把握しておくことが不可欠です。
具体的には、今住んでいる家にかかる費用に加えて、以下のような費用が継続的に発生します。
- 固定資産税
- 交通費
- 保険料
- 水道光熱費
これらの費用は、セカンドハウスを利用しなくても発生し続けるため、無駄な出費とならないよう注意が必要です。なかでも固定資産税は、物件の評価額にもとづいて変動するため、予想以上に高くなることもあり得ます。
維持費用を考慮したうえで、無理のない資金計画を立てることが大切です。業者のなかには資金計画を相談できるところもあるため、サポートしてもらうのもよいでしょう。
セカンドハウスの実例(山川設計の実例)
セカンドハウスの参考として、山川設計の実例を紹介します。実例をチェックして、理想のセカンドハウスのイメージを膨らませましょう。
ピアノ室のある石張りの住まいで過ごす、優雅な休日
こちらは、石張りの外観とロートアイアンが印象的なセカンドハウスの実例です。
ピアニストである奥さまから「完全防音のピアノ室が欲しい」というご要望があり、1階とほぼ同じ広さの地下フロアに30畳を超えるピアノ室を確保しました。床はヘリンボーン、壁にはモールディングを施し、ウィーンの小さなサロンを彷彿とさせる優雅な空間に仕上げています。

公園に臨む立地と曲線を使った優しい外観が、日々の暮らしを優雅で豊かなものにしています。1階の吹き抜けLDKや2階のセカンドリビングは、家族やゲストとの穏やかな時間を育む場となるでしょう。
セカンドハウスが単なる住居ではなく、個人の創造性や豊かなライフスタイルを育む場所となることを示した好例です。
ヨーロッパのサロンを思わせるような優雅な空間で、心に安らぎとゆとりを与えてくれる住まい

優雅な曲線とロートアイアンが印象的なこの住まいは、ホテルのような安らぎと心のゆとりを求める施主様の想いから生まれました。
まるでヨーロッパのサロンにいるような、非日常感を味わえるラグジュアリーな邸宅です。らせん階段をはじめ、玄関やダイニングなどあらゆる空間を優雅に彩るロートアイアンが、住まい全体に気品をもたらしています。

空間全体に漂う優雅な雰囲気が、日々の生活に安らぎを与えてくれます。住む人はもちろん、訪れるゲストにも新鮮な感動と特別な時間を提供できる交流の場となるでしょう。
週末はミニコンサートも催せるビクトリアンスタイルの住まい

こちらは、歳月を経て熟成していく本物の美しさを備えたいという施主様の強い希望から生まれた住まいの実例です。
地下には広々とした音楽室を設け、趣味の時間を心ゆくまで楽しめる空間に仕上げました。日常から切り離された特別な空間で、音楽とともに家族や友人と上質な時間を過ごせます。

イギリスのビクトリアンスタイルを思わせる優雅なデザインに加え、プライバシーを守りながら光と風を楽しむ「コートハウス」の形式を採用しているのも魅力です。
吹き抜けの書斎から降り注ぐやわらかな光の中で読書にふけったり、中庭でゆったりとくつろいだりと、セカンドハウスに求められる豊かな暮らしを実現しています。
非日常を楽しむ、“隠れ家”を思わせる住まい

ご夫婦が京都での滞在を楽しむために設けた、“隠れ家”のような非日常性を備えた住まいの実例です。
1階は黒いタイル床や赤いレザーソファを組み合わせ、バーラウンジのような雰囲気に。通り側に窓を設けない計画や、アイアン装飾を効かせた照明演出によって、都市部でも静けさと“非日常”を感じられる空間になっています。
2階には、旅館を思わせる落ち着いた和室を配置。京都らしい情緒と、RC造ならではの静寂性が合わさり、滞在の質を高めています。

日常から少し離れた過ごし方を叶える工夫が随所にあり、心をほどくような滞在を想像させる住まいです。
まとめ
セカンドハウスは単なるもう一つの住居ではなく、日々の暮らしに豊かさをもたらす特別な場所になります。ライフスタイルに合わせて多彩な用途をもちながら、不動産資産としての価値が見込めるのもメリットです。
理想的なセカンドハウスを所有するには、憧れの空間を具現化できる設計力や綿密な資金計画が必要になるため、信頼できる設計事務所に相談しましょう。
800棟を超える豊富な実績と卓越した設計力を誇る山川設計なら、唯一無二のセカンドハウスが実現できます。
「週末は家族や友人と集まりのびのびと過ごせる、第二の拠点が欲しい」
「せっかく建てるなら、今の住まいで実現できていない理想をセカンドハウスに詰め込みたい」
このような要望に対し、多様なライフスタイルに寄り添ってきた経験から、一つひとつ丁寧に形にしていきます。鉄筋とコンクリートを組み合わせて躯体を構築するRC工法を得意としており、大空間・大開口の創出、自由な間取り選択など、セカンドハウスに詰め込みたい希望を実現いたします。
また、セカンドハウスを検討するうえで欠かせない資金計画や土地選びに関してもサポートが可能です。
設計相談は無料で受けていますので、まずはお気軽にお問い合わせください。