軽快な水平ラインの上にベレー帽を被ったような円形の建物が顔を覗かせるN邸。道を歩く人が思わず見上げる優雅な佇まいです。鉄筋コンクリート(RC)造にすることは当初からの方針でした。以前は1階がRC造で2階が木造という混構造でしたが、長く住んでみるとやはりRC造の堅牢さが際立っていたからです。しかもRC造はデザインの自由度が高く、オープンなキッチンやホームパーティが楽しめるLDK、曲線を活かしたデザインなどNさんの要望の実現に最適でした。山川設計は2階を大きな円形の建物にするプランを提案、キッチンにも曲線を取り入れ、階段で2階に上がった正面には、大きなガラスのワインケースを設けました。まるでおしゃれなフレンチレストランのようです。