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「ゲストを気持ちよく迎えられるよう、高級感のある玄関にしたい」
「玄関のデザインはセンスが問われそう…何を参考にすればいいんだろう」
玄関は、住宅の中で最初に目に入る部分だからこそ、デザインや内装にこだわる方は多いでしょう。理想のイメージとして「高級感」をテーマに挙げる方も多いですが、何をもって「高級感」とするかで仕上がりは大きく変わってきます。
この記事では、山川設計が手がけた実例を交えながら、高級感のある玄関を実現するためのポイントを紹介します。
実例で見る「高級感のある玄関」のお手本
高級感のある玄関例として、山川設計の実例を紹介します。さまざまなデザインを見て、理想とする玄関のイメージをつかみましょう。
実例1.大理石が織りなす、洗練された迎賓空間

床に高級感のある大理石調タイルをふんだんに使った玄関のデザイン実例です。実際に山川設計のショールームの実物を見ていただき、大理石調タイルの採用に至りました。玄関を入ってすぐの左側の壁には大きなミラーを設置しています。ミラーが床に描かれた模様を映し、床を連続して見せることで、室内に広がりと開放性をもたらしています。
玄関の扉はすりガラスにして、プライバシーと明るさの両方を確保しました。アイアンの装飾が空間をより優雅に演出しています。

実例2.胡蝶蘭をモチーフにしたアイアン装飾が迎える、ラグジュアリーな空間

玄関に吹き抜けを取り入れた実例です。「一見無駄に見える空間こそ心のゆとりにつながる」というご夫妻の考えを取り入れ、広々とした玄関に仕上げました。吹き抜けにより上階部分まで大空間が広がり、開放的で高級感あふれる玄関となっています。
また、正面右側には扉付きのシューズクロークを設置し、中のものが見えないように配慮。これにより生活感が抑えられ、より高級感が感じられます。表面に玄関の扉や床が反射するため、空間がさらに広く見えるのもポイントです。
玄関の扉に施されたアイアンの装飾は、奥様の好きな胡蝶蘭がモチーフです。

頭上には、大きなシャンデリアを吊るしました。シャンデリアのクリスタルガラスが、玄関空間をラグジュアリーかつ上品に彩ります。
実例3.シャンデリアが輝くまるで居室のような玄関

シャンデリアをはじめとするさまざまな装飾品、調度品で高級感を演出した玄関の実例です。もともと高層マンションの上階で暮らしていたご夫妻が「眩し過ぎないやさしい明るさ」を要望され、実現に至りました。
シャンデリアが玄関空間を華やかに照らしています。さらに絵画やアンティークソファ、絨毯をバランスよく配置することにより、エレガントな玄関が完成しました。
居室のような佇まいで、訪れたゲストを心地よく迎えます。

エントランスホール奥にはテラスを配置。空間に奥行きを生み出し、開放感が感じられる設計としました。
実例4.ミラーが広げる奥行きと、大理石が描く上質な世界観

大理石調タイルとミラーによる視覚効果で、開放感をもたせた玄関の実例です。床材と壁材の白色の大理石調タイルが、空間に統一感と高級感をもたらしています。
賃貸併用住宅を建てるにあたって「今ある土地をできるだけ広く使って建てたい」というご要望があった中、開放感を演出する技術を玄関にも詰め込みました。
床と壁に同じ素材を使うのは、空間を広く見せるテクニックです。素材の連続性によって床と壁の境界線を曖昧にすることで、視覚的な広がりを生み出しています。

玄関を入ってすぐの右側の壁には、ミラーの扉の収納棚を設置し、空間の広がりを演出しました。床と壁がミラーに映り、空間が横に続いているように見えます。
収納棚下の間接照明が、高級感をさらに高めています。
実例5.ホテルのラウンジを思わせる、ゆとりある迎賓空間

イタリアンモダンデザインの玄関の実例です。ご夫妻のさまざまな要望を4階建ての建物にまとめあげた住まいですが、そのこだわりはもちろん玄関にも詰め込まれています。白を基調に、一部の扉や壁に木材を使うことで、高級ホテルのような玄関が完成しました。
さらに、正面左側の壁に大きなミラーを設けることにより、空間に広がりをもたせています。

玄関を抜けた後の見た目にもこだわり、玄関ホールは玄関とデザインを統一しています。照明にダウンライトを採用することで、ホテルライクな空間としました。実際に暮らしてみると、帰宅するたびに非日常のような心地よさと特別感を味わえるでしょう。
訪れる人を魅了する、高級感ある玄関の演出アイディア
高級感のある玄関を実現するためには、以下のようなアイディアがあります。
- 大理石・大理石調タイルで重厚感を演出
- 玄関ドアはアイアン素材で高級感を演出
- 空間を広く見せる吹き抜けという選択肢
- シャンデリアで天井の華やかさを演出
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
大理石・大理石調タイルで重厚感を演出
大理石は、独特のマーブル模様や重厚感、色合いが美しく、ラグジュアリーな空間演出に適しています。玄関は比較的家具が少なく、壁や床に目がいきやすい場所のため、大理石の質感がより強調されます。
玄関ドアはアイアン素材で高級感を演出
アイアン素材の玄関ドアは、重厚感と存在感が際立ち、住まい全体の品格を高めてくれます。無機質な金属の冷たさではなく、ハンドメイド調の質感やマット仕上げ、繊細なラインなど、デザイン次第で表情が大きく変わる点も魅力です。
▼アイアン素材を使った玄関ドアのイメージ

フルオーダーであれば、ドアのサイズや開口形状、ガラスの配置などを自由に設計できるため、建物の外観と玄関ホールの雰囲気を一体でコーディネートできます。採光用のスリットガラスや装飾パネルを組み合わせれば、昼夜で違う陰影を楽しめ、上質な迎え入れ空間を演出できます。
空間を広く見せる吹き抜けという選択肢
玄関を広く見せる工夫にはさまざまな方法がありますが、その中でも吹き抜けは、高級感と開放感を同時に得られる選択肢です。縦方向に空間が伸びることで、面積以上の開放感が生まれ、訪れる人に印象的なゆとりを感じさせます。
▼玄関+吹き抜け階段のイメージ

自然光が降り注ぐ設計にすれば、昼間は明るくラグジュアリーな雰囲気に。夜は照明デザインによってドラマチックな空間演出も可能です。
玄関に吹き抜けを設けることは、実用性だけでなく、誰にとってもわかりやすく“特別感”を生み出す方法といえるでしょう。
シャンデリアで天井の華やかさを演出
玄関の照明にはさまざまな選択肢がありますが、その中でもシャンデリアは圧倒的にわかりやすく高級感を伝えられる存在です。玄関に入った瞬間に視線を集め、空間全体を華やかに格上げしてくれます。
▼シャンデリアのイメージ

煌びやかな光が天井や壁に広がることで、面積以上にラグジュアリーな印象を演出できるのもシャンデリアならでは。デザインやサイズを工夫すれば、クラシックにもモダンにも馴染み、幅広いスタイルに対応できます。
もちろん、落ち着いた雰囲気を求める場合にはダウンライトや間接照明といった選択肢もありますが、“玄関で一目置かれる高級感”を求めるなら、やはりシャンデリアは効果的な照明といえるでしょう。
「高級感のある玄関」は山川設計に相談を
高級感のある玄関をつくるためには、壁材や床材にもこだわることが大切ですが、山川設計なら、自社工房により、コストを抑えつつ壁材や床材をオーダーメイドできます。また、RC構造をベースとした自由度の高い設計を得意としていることから、玄関を含めた住まい全体において曲線を活かした大胆な構造設計が可能です。
「高級感」の解釈は幅広く、言語化が難しい部分かもしれませんが、そのイメージの具現化を我々がお手伝いします。「高級ホテルのような玄関にしたい」などのイメージをお伝えいただくだけでも、デザインの提案が可能です。設計相談は無料なので、お気軽にお問い合わせください。
