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「庭のエクステリアにこだわりたいけど、どこから手をつければいいかわからない」
「子どもが走り回れる芝や季節の変化を感じられる植栽…理想のイメージはあるけれど、うまく形にできるか不安」
住宅のエクステリアを検討する中で、上記のような想いをもっている方もいるのではないでしょうか。
庭はエクステリアの中でも、住宅の印象を大きく影響する部分です。庭のエクステリアにもこだわることで、住宅の外観がよりおしゃれに仕上がり、豊かな生活空間を創造できます。これから設計会社へ相談する場合も、どのような選択肢があるのか、自分はどのような庭で家族との時を過ごしたいのか、ある程度のイメージが固まっていた方が理想を具現化しやすいでしょう。
本記事では、庭のエクステリアデザインの実例やポイントを解説します。
庭のエクステリアを彩る主な設備・演出素材
庭のエクステリアには、主に以下の設備・演出素材が使われます。
- デッキ・テラス
- フェンス・塀
- 植栽
- 芝
- 敷石
- 砂利・ガーデンロック
- 照明
それぞれの設備・演出素材の特徴を知って、どのような庭のエクステリアを実現したいのか考えていきましょう。
デッキ・テラス

デッキ・テラスは、リビングなどの窓から直接行き来できるように設置することで、アウトドアスペースとして活用できます。屋内と屋外が一体化するため、室内の開放感の演出にも有用です。
デッキとテラスは、いずれも屋外に設置する床を指しますが、以下のような違いがあります。
| デッキ | 住宅内の床と同じ高さに設置する |
| テラス | 地面より一段高い位置に設置する |
デッキは住宅の延長部分、テラスは庭の一部といえるでしょう。また、デッキには主に木材が使われ、テラスにはレンガやタイルを使うのが一般的です。
デッキ・テラスには、雨よけや日差しを遮るため、屋根をつけることもあります。さらに壁で囲めば、サンルームやガーデンルームとしても活用が可能です。
フェンス・塀

フェンス・塀には、外から住宅内部の様子が見えないようにする目隠しや、人の侵入を防ぐ防犯の役割があります。また、自宅の敷地と隣家の敷地、道路を隔てるように設置することで、境界の役割も果たします。
フェンスの素材は、アルミやスチール、木材、アルミと樹脂を組み合わせたものなどさまざまです。形状も、金網を使用したメッシュや格子状、羽板を並べたルーバータイプなどがあり、バリエーションが豊富なため、庭のスタイルや雰囲気に応じて選ぶとよいでしょう。
塀は、外からの視線を完全に遮るため、プライバシーを重視する場合におすすめです。
塀にも、コンクリートブロックや化粧ブロック(表面に着色や模様が施されているもの)、タイルなど、多種類の素材があります。常緑樹などの低木を植えて生け垣にするケースも多いです。
植栽

樹木や草花などの植栽には、庭の景観や住宅の印象をよくする効果があります。季節の変化や果実の収穫を楽しめるのも魅力です。
常緑樹などの樹木を住宅のシンボルツリーとして植えるケースもあります。大きな樹木は、木陰や目隠しにもなります。
芝

芝は、庭を緑に彩り、生き生きとした印象にします。庭に芝を張れば、自宅にいながら自然を身近に感じられるでしょう。
芝には天然芝と人工芝があり、それぞれ以下のようなメリット・デメリットがあります。
| 天然芝 | 人工芝 | |
|---|---|---|
| メリット | ・自然な芝の風合いが楽しめる ・季節による景観の違いを楽しめる | ・敷いた後の手入れが基本的に不要で、管理の手間がかからない |
| デメリット | ・芝刈りや水やり、雑草の処理などの定期的な手入れが必要 | ・費用が高めである ・8~10年ごとに張り替えが必要 |
より自然な風合いに仕上げたい場合は、天然芝がおすすめです。管理に時間をかけられない場合は人工芝を選ぶとよいでしょう。
ライフスタイルや庭に求める機能に応じて選ぶことが大切です。
敷石

敷石とは、地面に敷く石のことです。主に庭の通路や装飾に使われます。
敷石には、庭の景観向上や雑草を生えにくくする効果があります。また、地面を石材で舗装することで、雨により地面がぬかるむのを防ぎ、歩きやすくするのも役割の一つです。
敷石には、以下のような種類があります。
| 敷石の種類 | 特徴 |
|---|---|
| コンクリート平板 | コンクリートでできた板状の敷石で、耐久性が高く水はけがよい |
| 磁器タイル | 石英や長石を焼いてつくったタイルで、汚れが落ちやすく手入れが容易 |
| 天然石 | 天然の鉱物や岩石をカットした敷石で、丈夫でナチュラルな仕上がりになる |
| 素焼きタイル | レンガやテラコッタなどを焼き固めてつくったタイルで、1枚ごとに色合いが異なり、洋風のデザインに合う |
それぞれで質感や色合いが異なるため、理想とする庭のデザインに応じて選ぶとよいでしょう。
砂利・ガーデンロック
砂利・ガーデンロックは、手軽に空間演出ができるのが魅力です。
敷石の場合、石をすき間なく均一に敷き詰める技術が求められますが、砂利は作業経験がなくても簡単に施工できます。敷石と同様、雑草対策や地面のぬかるみ対策になる他、水はけがよいメリットがあります。また、踏むと音が鳴り、不審者の侵入に気付きやすいことから、防犯対策としても有用です。
砂利には白色の白玉砂利や、複数の色の小石が混ざった五色砂利、赤色の赤玉砂利などがあります。
ガーデンロックは、天然石などのガーテン用の石を指し、植栽の周りに敷き詰めたり積み上げたりして使います。岩のゴツゴツとした力強さや自然の荒々しさを表現したい場合や、庭のアクセントにおすすめです。
照明

照明は、夜間における庭の空間演出に役立ちます。デッキやテラス、植栽を照らせば、庭のエクステリアをムーディーに演出できるでしょう。
また、夜間も足元の明るさを確保できるため、段差につまずいたり踏み外したりする危険を防げます。暗がりが減ることから、不審者の侵入を抑止する効果も期待できます。
庭の照明には、ガーデンライトやアッパーライト、フットライト、スポットライトなどさまざまなタイプがあるため、住宅建物の外観や庭の雰囲気に応じて組み合わせてみましょう。
日常を特別に変える、庭のエクステリアデザイン実例
庭のエクステリアデザインの参考として、山川設計の実例を紹介します。理想とする庭のエクステリアのイメージを膨らませましょう。
実例1.南国風の庭が広がるまるでリゾートホテルの住まい

沖縄やバリ島など、南国が好きな施主様ご夫婦の要望から実現したリゾート風の庭のエクステリアデザインです。
庭のテラスは室内の床とフラットにつなげ、住宅の内、外を自由に行き来してアウトドアを楽しめるように設計。アウトドアリビングやヤシの木の植栽、砂利、芝などを設けることで、景観面、機能面ともに充実した庭が完成しました。一歩庭へと出るだけで、バカンスに来たかのような気分にいざなってくれることでしょう。

夜には、テラスの照明がヤシの木を浮かび上がらせ、ムーディーな雰囲気を演出してくれます。
まるで南洋のリゾートホテルにいるような楽しみを、自宅にいながら味わえる住まいです。
実例2.曲線が織りなす、ホテルライクな光に包まれた中庭

やわらかく弧を描く外壁ラインが特徴的な、ホテルライクな雰囲気がただよう中庭です。石材調の外壁とタイルを採用することで、重厚感がありながらも、夜は柔らかな照明が建物を浮かび上がらせ、非日常的な美しさを演出します。
中央には水盤を設け、流れる水の音やライトアップが空間のアクセントに。昼は明るい光が中庭全体を照らし、夜は陰影が幻想的に広がるため、時間帯によってまったく違う表情を楽しめます。山川設計ならではの曲線設計と光の扱いにより、日常の中に上質なリラックスをもたらす中庭となりました。
庭のエクステリアデザインを検討する際のポイント
庭のエクステリアデザインを検討する際は、以下のようなポイントに留意しましょう。
- 洋風テイストに寄せるならレンガや天然石で格調を演出する
- 和風テイストに寄せるなら自然素材で趣を演出する
- 外構の高さはプライバシー重視vs開放感重視で検討する
- 手入れやメンテナンスの手間を極力減らすなら人工木デッキや人工芝も検討する
それぞれのポイントを詳しく解説します。
洋風テイストに寄せるならレンガや天然石で格調を演出する

洋風テイストにするなら、レンガや天然石、アイアンなどの素材を取り入れるのが王道です。 玄関アプローチやフェンス、庭まわりを洋風の建材で統一すると、外観全体に一体感が生まれます。
クラシカルな雰囲気を出したいならレンガ敷きのアプローチ、ナチュラルに寄せたいなら天然石のテラスやラベンダーなどの植栽がおすすめです。さらに、ヨーロピアン調のガーデンファニチャーを置けば、まるで海外の邸宅のような空気感を演出できます。
大切なのは「どんな洋風のイメージを再現したいか」を最初に決め、そのイメージに沿った素材や植栽を選ぶことです。イメージがはっきりとしていることで、外観から庭まで自然につながる統一感のある住まいが完成します。
和風テイストに寄せるなら自然素材で趣を演出する

和風テイストを取り入れるなら、石・木・竹などの自然素材を活かすのが基本です。アプローチに飛び石を敷けば、歩くたびに風情を感じられ、庭全体に「和の間(ま)」が生まれます。
竹垣や木製の塀を取り入れれば、外構としての機能を果たしつつ自然と調和した落ち着いた印象に。さらに、モミジや松、ツツジなどの樹木や、砂利敷き・苔庭を組み合わせれば、四季折々の変化を楽しめます。
自然の素材感と余白の美しさを活かすことで、心が落ち着く和の庭が実現します。
外構の高さはプライバシー重視vs開放感重視で検討する
庭を設ける場合、目隠しのためにフェンスや塀などの外構を設けるケースが多いですが、この外構の高さ次第で印象は大きく変わります。
外構を人の目線よりも高くすれば、外からの目線はほとんど気にならなくなります。庭においても室内にいるときと同じような、プライベートな時間を過ごせるでしょう。
一方、外構が高くなればなるほど、室内から見たときに閉塞感は増します。高い外構は圧迫感を与えやすく、デザイン次第では住宅全体が「重たい印象」になってしまうケースもあるでしょう。
外構の高さに伴う印象を把握するには、実際の家を見るのが一番です。ショールームをいくつか回ってみるのもいいでしょう。
住宅の外構については、以下の記事も参考にしてみてください。
手入れやメンテナンスの手間を極力減らすなら人工木デッキや人工芝も検討する
庭のエクステリアは、デザイン性だけでなく「維持のしやすさ」も重要なポイントです。庭は建物の外部にあるため、手入れやメンテナンスを怠ると、素敵な景観もすぐに失われてしまいます。
そこで検討したいのが、人工素材のエクステリアです。たとえば人工木のデッキは、木の粉と樹脂を混ぜ合わせた素材でできており、腐食やシロアリ被害の心配が少なく、定期的な塗装も不要です。基本的には水で洗い流すだけで清潔さを保てるため、忙しい家庭でも扱いやすいでしょう。
また、人工芝は天然芝と比べて、手入れの手間を大幅に減らせます。雑草が生えにくく、芝刈りや水やりの手間もほとんどかからないため、いつでも青々とした景観を楽しめます。
もちろん、天然素材ならではの魅力もありますが、手入れやメンテナンスを怠ってその魅力が失われてしまうなら本末転倒です。手入れやメンテナンスに時間をさけないなら、人工木デッキや人工芝も検討してみましょう。
エクステリアにこだわった庭がある住まい、山川設計にご相談ください
山川設計なら、庭も含めた、おしゃれで機能的なエクステリアデザインが可能です。これまで800棟以上の住宅の設計を行ってきた実績により、お客様のこだわりを細部まで反映したエクステリアデザインをご提案いたします。
- ありきたりではない、唯一無二の庭に仕上げたい
- 都市部に住みながらも、自然を存分に感じられるような庭を作りたい
- 庭として確保できるスペースは限られそうだが、それでも希望を詰め込みたい
このようなご要望に対しても、その思いを受け止め、唯一無二のエクステリアデザインとして具現化します。
また、単なる「素敵な庭」では終らせず、手入れやメンテナンスといった部分まで配慮した機能性の高い庭を提案させていただきます。
相談は無料なので、庭のエクステリアにもこだわった住宅を建てたいとお考えの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
